手風琴街便り♬♩♩♫♪

地域ぐるみで見守る人たち

先日、柴のキキちゃんが譲渡から4年目の記念日ということで、


キキパパママさんからお誘いいただき、みんなで伊豆に日帰りで遊びに行きました。


(楽しかったキキちゃん&あさちゃんツアーの様子は長くなるのでまた後日改めて掲載します。)




今回は地域の人たちみんなで、十年以上も一頭の飼い主不明犬のお世話をしているというお話です。


賛否両論あり、この犬を殺処分しろと言う人もいるようですが、


どうか最後まできちんと読んで理解して皆さんにも一緒に見守ってもらえたらと思います。



その日、キキちゃんたちと現地解散した後、私たちは伊豆高原に立ち寄り、


いがいが根という美景スポットを見に向かっている途中に


一頭の首輪をしていないMIXの老犬がひとりでいるのを発見しました。


迷い犬だと思った私たちは車を停めて降りると、


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物静かな老犬はヨロヨロとこちらへ近づいてきてくれました。


首輪ぬけして逃げてきた?それとも捨て犬?


どちらにしても、このまま放っておいたらこの子は車に轢かれる危険がある。



皆さんも同じ気持ちだと思いますが、


迷い犬(野良犬)を発見するとどうしても見捨てておけず、


咄嗟に保護しなきゃ!となりますよね。


飼い主がいるかもしれませんので近くの保健所と警察に連絡し、


飼い主が見つからなければとりあえずこちらで犬を引き取る、


または地域の動物ボランティアに協力をお願いする・・・




休日で保健所は閉まっているので、


とりあえず近くの交番を調べ連絡したところ、


電話の向こうでおまわりさんが


「それっておなかにできものがぶら下がっているしょぼくれた犬ではないですか?」


と、仰った。その通り、特徴が一致している。


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(ゴルフボールくらいの腫瘍がおなかに垂れ下がっている)


どうやらおまわりさんはこの犬の事を知っている様子。


ずっと前からそのあたりをうろついている犬だという。



私はその時点で、


このあたりの人たちみんながこの子の事を見て見ぬふりをしているのだ、


なんてヒドイ!と早合点してしまったのです。



もういい!私が保健所と交渉してうちに連れて帰って世話しよう・・・


ありとあらゆる人にまた迷惑をかけるかもしれないけど、


でも、そう考えていました。



とりあえずおまわりさんにこちらまで来てもらうことにして、


待っている間に老犬に、


キキちゃんがあさこにプレゼントしてくれたおやつをあげながら、


その子の様子を見ていました。



とても穏やかで優しい子なのです。


ふらふらしているし顔が斜めに傾いている。


昨年1月19日に亡くなったごんべえのように、


少し前に前庭疾患を起こしたことがあるのかなぁ?



最初は美味しそうに食べてくれたけど、


その内、ぽろぼろと口からこぼして残し、


どこかへ行こうとする。


「こっちへおいで、そっちに行ったら車に轢かれちゃうよ!」と呼び止めると


こちらを振り返り戻ってこようとするが、どこかへ行く用事があるかのように迷っている。


老犬はしばらく困った顔をしていましたが、


「やっぱり行くね」とでも言うようにどこかへ歩いていきました。



「どこかにねぐらがあるはずだから、そこさえ分かれば


また後日準備をして保護に来れるはず」と言って


どこかへ行く老犬を主人が追跡。


結局ねぐらまでは分からなかったのですが、


この周辺から出てしまうことはないだろうと判断し、車に戻りました。



おまわりさん、いつになったら来るかなー?と待っていると、


パトカーが目の前を通り過ぎていく。


また戻ってくるかと待っていたけど来ないので、


もしかしたらめんどうくさくなって帰っちゃったのかと思いました。



しょうがないので、一旦浜松に帰って準備して出直してこようと再び車を動かすと、


その先でパトカーは止まっていて、住民の方とおまわりさんが立っている。


頭の中が???の私たちでしたが、


電話が来てそこにいたパトカーが連絡したおまわりさんだと判り戻りました。



そして、一緒にいた住民の方からその老犬についてこのようなお話がありました。



あの子は誰かが捨てていき、

私たちも長い間心を痛めて、地域の皆さんと協力して十年以上お世話をしています。

もう歯がなくて硬い物が食べられない為、毎日30分かけてご飯を作りあげていて、

病院にもきちんとかかって、フィラリアのお薬も毎月投薬しています。

これまでに何度も首輪をつけたり試行錯誤し繋留を試みたが、

その度にかなりの恐怖を感じてしまうようで最期の力を振り絞り必死で首輪を外し、

敷地内に留めておくことができないでいます。

もしかしたら過去に虐待を受けていたのではないかと思われます。

かなりの高齢で、いつも必死で歩いてもう長くないのではないかと思われます。

いろんな意見がありますが、

最期息を引き取るときまで責任を持って見守りお世話をする覚悟でいます。




私は最初誤解していたので、


地域の人たちで飼い主不明の老犬を見守っているということに


信じられない気持ちで聞いていました。


ですが、よくよく思い出してみると、


毛の生え変わりが激しい季節にも関わらず縺れた毛などなかった。


手入れされている



勿論、決まったおうちで安全に暮らすのがいいに決まっている。


それは、ここの地域の皆さんも同じ思いで、なんとか留めておけないか苦戦してきた。


今もずっと心を痛めています。


ですが、心に深い深い傷を負っていて


触れることが出来なかったり繋留できない、敷地内に留めておくことが困難、


そういう子もいるかと思います・・・。




警察の方も、こちらが電話で連絡した際に誤解していたようで、


私たちが、苦情を言って保健所に連れて行って殺処分しろ


と言っているのだと勘違いしていたのだそうです。


お世話をしている住民の方たちから


「お願いですから、殺処分しないでください」と言われた時には私も驚き慌てました


場所も観光地で別荘や老人ホームもある閑静な場所。


きっと、これまで他の理解を得るのに相当な苦労を重ねてこられたのだと感じました。


誰かが見放した動物をゴミの様に殺処分して目の前からいなくなっても問題解決にはなりません。



(私も、もしこれでそのまま知らずに


ぶっちさんを家に連れて帰っていたら誘拐犯になってしまているところでした



この子の名は ぶっち と呼んでいるのだそうです。


ペンションを経営されている方などもいて、


チェックインや宿泊客のディナーの準備などでとても忙しい時間帯。


でも、ぶっちさんの為なら、連絡ひとつでみんなが直ぐにでも駆けつけてくれる。


おまわりさんからも、ぶっちさんのことはそっとしておいてあげてほしいと言われました。



お互いの誤解も溶け、


ぶっちさんの為に何か協力できることがあればお声掛け下さい、と


私の連絡先を渡してきました。


もうすぐぶっちさんは虹の橋を渡ることになるかもしれない。


十年以上もこの子を見守ってきた地域の方たちにに比べたら


私にはこれと言ってできることはないかもしれませんが、


ぶっちさんをそっと見守ってほしいということや、


ぶっちさんの様に誰かに捨てられ心が傷ついている子がいるということや、


地域の人たちが一頭の老犬のために力を合わせ行動しているということを


全ての人に真似てほしいとブログやペット新聞を通じて訴えることはできる。




その後、ぶっちさんの件でお話ししてくださった住民の方からいただいたメールには、


ぶっちさんへの切実な思いが綴られていて、読んでいたら涙が溢れました。


私も、そして、近所の人たちも、ぶっちのこともありますが、沢山の野良猫たちを、手分けして、面倒を見ています。

10匹も引き取った方、毎日餌をあげる方、猫たちの避妊手術の費用を負担してくれる方、車を出してくれる方と、できることを 協力してます。

でも、ぶっちのことは、長い間、心を痛めてきました。 なんとか、あの子を、なるべく 怖い思いをさせないで、見送ってあげたいと思ってますが、

どうしたらよいのか、正直、わかりません。

具合が悪くなると、今度こそ、もう、だめなのではないかと、寒い夜、暑い夜、嵐の日は、心配で、涙が出る思いです。

最終的には、動けなくなったら、ぶっちの 今のねぐら(空き家)の近くの方が、自分のお庭に おいてもいいよと 言ってくれてますが、

その 最期の日も、もう近いと思います。 今朝も、ようやっとの足取りで、朝ごはんを 食べに来てくれましたが、本能だけで来ているのか、

ほとんど 食べることができませんでした。 ぶっちの ねぐらに こちらから行くと、あわてて、逃げようとして、藪に突っ込んだりするので、

可愛そうで それもできません。

今回は、神様の思し召しで、ジジママ様のような方にお会いでき、嬉しく思っています。

ぶっちは、もう、ほとんど 時間が残っていないと思いますが、彼の写真を 送ります。

そちらの ブログで ご紹介いただければ と 思いますが、もう、残り時間も ないかもしれません。

このたびは、ご心配いただき、ご連絡いただいて ありがとうございました。

ペットは 人間の 文化の象徴でもあります。

人間は、責任として、彼らを 大切にしなければいけないと思っています。

日本も 早く、ヨーロッパの国のように、殺処分や、虐待のない 文化の先進国にならなければ いけないですね。




日本は動物愛護に関して後進国だと国内外から言われています。


道端で怪我した動物を見てもみんなが見て見ぬふり、


そのくせペットブームに乗せられ無作為に命を売り買いして


飽きたらゴミのように捨てるという愚行が毎日のように日本中で行われています。



地域の皆で十年以上もの長い間一丸となって、


協力しあって不運な動物を守るということは、今私が理想としている動物愛護の形です。



残された時間もあと僅かとなってしまったぶっちさんのこと、


皆様どうか、非難しないで。


地域の皆さんと一緒に、そっと見守ってあげて下さい。


そして、ぶっちさんが事故に遭わないように、


伊豆高原の細い道を車で通ることがあったらゆっくり安全運転してください。


もし、ぶっちさんを見かけたら優しく微笑んであげてください。





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コメント


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地域の方々に見守られ、ぶっちさんも犬生を全う出来そうで良かったです。
こういう愛護の方法もあるのですね。私もジジママさんと同じく、すぐに保護しなきゃ〜!!と動くタイプなので、考えさせられました。
ぶっちさん、痛みなく寿命を全う出来ます様に。
お手紙泣けました。地域の方々、ありがとうございます。
ぶっちさんを最後までよろしくお願いします。

ラッキーまま | URL | 2017-06-09 (Fri) 00:07 [編集 ]


ラッキーままさんへ

ラッキーままさん、コメントありがとうございます。
私も同じく、今回の事でいろいろと考えさせられました。
100頭の保護犬がいれば、100通りの保護の仕方があるのだと、ぶっちさんを見守る地域の方々に出会えて気付かされました。
ぶっちさんの地域の方々に感謝です・・・。


ねこじた丸 | URL | 2017-06-13 (Tue) 02:55 [編集 ]


 

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